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フェリス女学院創立130周年記念事業として、
大学図書館棟・文学部棟・中高校舎
(カイパー記念講堂含む)完成
黒澤 淳雄

 フェリス女学院は、創始者メアリー・E・キダーにより、1870年(明治3年)キリスト教信仰に基づく女子教育の塾として創設されて以来、2000年度に創立130周年を迎えました。それを機に創立130年記念事業として、大学・中学高等学校それぞれ教育内容の充実のための教育施設・設備の増改築を行いました。

手前が「図書館棟」、奥が「文学部棟」 大学では新図書館の建築とともに21世紀に向けた教育体制の実現等のため文学部の緑園キャンパス移転を決定し、2000年2月、図書館棟、文学部棟、多目的授業が可能な設備を整えた大教室を着工しました。

 この文学部棟等の建設のための委員会には2名の大学院生が加わり、学生の意見が取り入れられゆとりや憩いのある様々な工夫がほどこされています。図書館棟は、新時代の資料収集に対応する施設やシステムを設け、コンピューター管理によって資料の受入、貸出、検索等が敏速、的確に行われるようになりました。

 その他にAVコーナー、小スタジオなど視聴覚資料の利用空間なども整えました。全館バリアフリーで、車椅子の方もゆったりと利用できるよう考えられており、利用者も激増し、大好評を博しています。

 もう一つの特徴としてあげられるのは、雨水利用システムを組み込み、屋上に緑地を設けるなど、エコジカルな建物になっている点です。

 これらの建物は2001年2月に文学部棟、大教室が、4月には図書館棟が完成しました。この学舎で学業に専念できる学生たちの生き生きとした明るい表情を見ることができることは、大きな喜びであります。

中高校舎1号館内カイパー記念講堂 中学高等学校の校舎は、1999年6月から建築に着手し、本年9月に完成、奉献式を執り行いました。この度の改築は、関東大震災の6年後に再建した旧1号館の老朽化に伴う全面的建て替えとともに、1991年に取得した隣接地に12号館(北側に中高図書館、調理実習室、選択教室、南側に法人事務局)を新築し、2号館の一部をコンピューター教室や第二音楽室等へ改造、並びに2つのグランドの本格的な整地も含む大規模なものでした。1号館は、旧1号館を継承し、solid,straight,beautifulの3つの建築理念を通して、信仰に堅く立ち、真摯な生き方を育み、そして他者の善意を感謝する美しい心を培うという教育方針が託されたものです。外壁を覆う鉄平石は、旧校舎の外観の保存とともに、その理念を表したものです。カイパー記念講堂は、収容人数が、約1200名、全校生徒と教職員が一堂に会して礼拝を守ることができるようになりました。また横長のHR、幅約4メートルの広い廊下、一教室分のラウンジや談話コーナー等を設けました。床やロッカーなど施設・設備にはほとんど天然材を使用するなど、全体にゆとりと落ち着きを備えた「出会いの場」としての教育環境が実現いたしました。
 
〈 法人事務局長 〉
キリスト教学校教育 2002年12月号4面


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