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第44回中高研究集会
講演 生徒の心の問題の兆候・発題要旨―講演をめぐって

清教学園の教育相談
原田  孝

 1986年のカウンセリング協議会の設立以来、心因性の問題を持つ子供達のための学校システムの構築を図ってきました。また、このシステム化の根底には、キリスト教学校教育同盟のカウンセリング研究会における種々の議論や研究があります。さらにもっとも重要なカウンセリングマインドの養成がこの場でなされたと言えます。

 今回の研修会では同盟のカウンセリング研究会の諸活動とその考え方と、それが本校の教育相談に与えた影響と本校の教育相談システムの内容とこれから教育相談はどのように変わってゆくかという本校の考え方をお伝えしました。

  本校の教育相談活動の始まり

 20年ほど前に他の生徒と異なる行動をする生徒に対して、どのように対処したらいいのか。いつものやり方が通用しないという問題が生じ、カウンセリング的なアプローチの必要性を感じました。

  同盟のカウンセリング研究会への参加

 カウンセリング的な考え方や接し方の必要性から、そのような研修ができる組織として同盟のカウンセリング研究会において研修を行いました。本校教員のかなりの人数を派遣してまいりました。その人たちの理解が大きく本校の教育相談を推進しているものと思われます。

  その根底に流れるもの

 同盟のカウンセリング研究会は教育に軸足を置いたカウンセリング研修活動。カウンセラー、教師、養護教諭、図書館司書などそれぞれの立場の違いをそれぞれが認識し共通理解の上で、一人の生徒に接する。さらに教師自身もクライアントであり、癒されるべきであるという考えに則っています。

  生徒達の現状と現在の教育相談システム

 生徒のパーソナリティーの多様化。また、その未発達の程度に応じた指導を考えなければなりません。全体的な集団教育と同時に、個々の生徒への対応もその個性に合わせてなされねばなりません。具体的な組織構成は同盟関西地区カウンセリング研究会発行の四十周年記念誌の25ページをご覧下さい。

  教育相談のこれから

 不登校などの心因性の問題を持つ生徒に対するカウンセリングを含めた対応はもちろんのこと、積極的にストレスを自己で対応してゆくプログラムの必要性があります。これからは教師も含めてストレスマネージメントによる自己管理へと進んでゆくものではないかと思われます。

〈清教学園高等学校教諭〉
キリスト教学校教育 2003年5月号3面


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