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桜美林大学PFC竣工
石川 将文

 桜美林大学PFC(プラネット淵野辺キャンパス)の竣工式は去る3月30日、例年より早めに咲き始めた桜も青空に映える好天のもと行われた。

 昨年9月竣工した崇貞館と同じく、このPFCは1998年秋の第一次五ヶ年計画の中に盛り込まれていたもの。PFCの竣工によって学園の第一次五ヶ年計画は完了し、学園整備は次のステップへと進んでいくことになる。「銀河をかけるまち、ふちのべ」に相応しい近代的な建物を、駅前という立地を活かしてスクールバスの乗降場を確保すること、淵野辺駅北口の整備計画とも絡んで駅に付帯するデッキとの機能的な配置などの他に、教室として使用する上では電車の騒音、振動対策も建設に当たっての課題であった。

 起工式がおこなわれたのは昨年2月5日。当初の予定通り、今春完工の運びとなった。一般教室、情報処理教育教室に加えて演劇等にも使用可能な230人程度が収容できる教室など、当初計画に盛られていたものは、ほぼ全て計画通りに完成し、学園は「120%満足できる建物になった」と感謝している。

 街づくりに合わせて、名称はPFCと名付けられた。町田キャンパスがメインの星とすれば、新宿キャンパスと共に、淵野辺の建物は惑星となる。このイメージからプラネットという言葉が想起されたが、「プラネット淵野辺キャンパス」では言葉としてあまりに長すぎる。憶えやすく、呼びやすいようにと「PFC」という略称が決まった。

 キャンパス周辺の建物が二階、三階の高さにとどまっていることから、地下一階、地上五階の建物は道路側の高さを三階に押さえている。一方、線路側の南には大きなガラスのスクリーンファサードを設けている。素通しのガラスで学生たちの活動や地域との交流の様子も写し出される。奥の建物側には空へと上っていく大階段を設けている。設計者によれば、これはキリスト教の天への階段をイメージしたもの。階段を一歩、一歩上るように、学生たちが知識の階段を上っていって欲しいとの願いも込められている。

 一、二階を占める「プルヌスホール」はキャンパスのすぐ横を走る電車の騒音、振動をクリアするため浮き箱構造を採用し、可動階段床にするなど小さくても本格的な文化発信の拠点となるよう工夫されている。駅のターミナルとキャンパスがブリッジで結ばれることで地域との一体感をより強くしている。ガラス張りの明るいエントランスホールに見るように一見大学の建物とは思えない。四階の屋上庭園は武蔵野の林をイメージしたものとか。人工再生木を用いたデッキに立てば、目の前に木々の風にそよぐさまが見える。学生たちが主体的に学ぶ入り口となるキャンパスとして「出会いと発見の場」となることを目指した特色ある空間が完成した。

〈桜美林大学企画広報室〉
キリスト教学校教育 2003年5月号4面


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