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第2日礼拝メッセージ
「心の教育」
ガラテヤ5:13―14
中條 道雄

 私は関西学院に中学部から入学し、高等部・大学といわゆる「十年一貫教育」を受けました。中学部では聖書の授業や礼拝の時間など、事あるごとに関学の「建学の精神」を徹底的に教え込まれました。高等部では比較的自由な雰囲気の中で宗教部に所属し、当時宗教主事をしておられた小林宏先生はじめ多くの先生方から「心の教育」を受けることが出来ました。大学は理学部(現在は理工学部)に学び、卒業後アメリカに留学する機会を得ました。その後もアメリカの大学の研究所や企業で20年ほど働いていましたが、1995年に新しく神戸三田キャンパスに開設された総合政策学部の教員として母校に戻り微力を捧げさせていだいていることを感謝しています。このような経歴をもつクリスチャン教員の視点からの関学におけるキリスト教主義に基づく教育の断片をお話いたします。

 まず、関学では礼拝の時間(チャペルアワー)をとても大切にしています。中・高では全員が参加します。大学ではもちろん自由参加ですが、午前の1限と2限の間にチャペルアワーが確保されており出席が奨励されています。春と秋には全学的に「宗教週間」が行われ、特別な礼拝やキリスト教に関係するコンサート・展示会なども開かれます。また、上ヶ原と神戸三田の両キャンパスでそれぞれ週に1度「早天祈祷会」が始業前に行われています。情報社会の進展とともに我々はますます「多忙」になってきていますが、このような「心の時間」がますます重要になっているのではないでしょうか?

 また、教職員のボランティア組織としての「宗教活動委員会」がキリスト教教育の研究や実践を行っています。この委員会は中・高、大学の各学部や事務部門の教職員から構成されており、「伝道部」「奉仕部」「教育研究部」の三つの部会から成っています。宗教活動委員会は毎年春と秋の宗教週間とクリスマスに「教職員の集い」を主催しています。全教職員に招待の案内が送られ、特にクリスマスには退職された教職員の方々も多く参加され、楽しい交わりを持たせていただいています。学院のキリスト教教育をサポートする部局として「宗教センター」が重要な役割を果たしています。宗教活動委員会の事務もセンターのスタッフにお世話になっています。

 近年、日本の社会的・経済的状況はますます厳しい様相を呈しており、学生・生徒達や教員もいろいろな問題・課題をかかえています。このような時代においてこそ我々一人一人が確固たる信念・価値観を持てるような「理念を持った」教育を行うことがますます重要になると思います。一人でも多くの学生が在学中にキリストに出会い、また卒業してからでも在学中に蒔かれた種がいずれかの日に育つように願っています。

〈関西学院大学総合政策学部教授〉
キリスト教学校教育 2003年7月号3面


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