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第47回事務職員夏期学校
全体会のまとめ・学んだことを日々生かす
富田  直

 夏期学校の締めくくりとして行われた全体会では、まず初めに各グループの代表者により、グループ討議1『(1)主題講演を聞いて・(2)私たちの学校がめざすもの』での報告がなされ、そしてグループ討議2『(1)特別講義を聞いて・(2)私たちの学校がめざすもの・(3)夏期学校で得たもの』での報告がなされた。続いてフリーディスカッションとして、参加者より自由に意見や感想等を聞き、まとめとして最後に3名の講師の先生方よりコメントを頂いた。

 各グループで討議された内容は多岐に亘ったが、小玉先生の主題講演については、「キリスト教学校の歴史について多くのことを学ぶことができた。」「自分の学校の方向性・あるべき姿について考えさせられた。」「自分の働いている学校の建学の精神や歴史等をしっかりと知ることの大切さを改めて気づかされた。」などが報告された。また野村先生の特別講義については、「とても興味深く聞くことができた。」「印象に残ったキーワードはインフォメーションとコミュニケーションの対比、関係知であった。」「世の中にはキリスト教的・聖書的な背景を知らないと理解できないことが多いことを知った。」「日本人はキリスト教の根底にあるものを深く理解し、その基本理念は聖書に基づいていることを理解するべきだと感じた。」など様々な意見が報告された。

 さらにグループ討議1・2では、今回の夏期学校の主題『私たちの学校がめざすもの』についても合わせて討議され、「学校の教育理念・精神が具体的にどのように生かされているのかを考えさせられた。」「長い歴史の中では困難な時代もあったが、それを乗り越えて今があり、そしてまた困難な時代の中にあって、これからも共に重荷を担おうではないかと感じている。」「建学の精神は目に見えないものだが、私たち働く者にはその意識を十分持つことが大切ではないか。」などの積極的な意見が報告された。

 『夏期学校で得たもの』については、同じキリスト教学校で働く者が集まり、多くの出会いや意見交換・情報交換ができたようである。「キリスト教学校で何ができるか考えることができた。」「今後は積極的にキリスト教と向き合う努力をしたい。」「日頃仕事の中で抱えている問題や悩みを共有でき、今後の働きに生かしていきたい。」などの感想が報告された。

 フリーディスカッションでは、ある方が育ってきた環境やその中での個人的な信仰について話してくださった。またクリスチャンでない方からは、理解が難しいことも多くあったと率直な思いを語ってくださったが、「キリスト教を理解することはとても大切であり、それにより視野も広がるので、ここで学んだことを大切にして日々の働きに生かしていきたい。」と語ってくださった。

 最後にまとめとして3名の講師の先生方よりコメントを頂いた。校長の小玉敏子先生からは、グループ討議・フリーディスカッションの中で『私たちの学校がめざすもの』の具体例を挙げて欲しいとの要望があったが、「学校の規模や伝統がそれぞれ異なるので、置かれているところやそれぞれの問題にぶつかった時にキリスト教的・聖書的に物事を捉えて欲しい。」と話された。そして、コヘレトの言葉第三章を引用し、「ここで学んだことをそれぞれの場で生かして欲しい。」と締めくくった。続いて牧師の澤野芳久先生からは、まず初めに今回の事務職員夏期学校での四回に亘る礼拝説教準備についての苦労話があった。また「事務職員の方々はキリスト教学校ではとても大切な役割を果たしており、クリスチャンであろうとなかろうとその人の影響で多くのことを学生は学んでいく。本来の人間らしい関わりをして頂きたい。」と我々参加者を励ましてくださった。講師の野村祐之先生からは、全体会の後講義の補足をして頂き、その中でコメントを頂いた。YMCAのマークの由来の話しから「Body(身体性)・Mind(知性)・Spirit(霊性)、今日の教育は体と頭の教育だけでなく心の教育が大切である。私たちのキリスト教学校ではその教育ができ、本当の意味での人と人との出会いがあり、イエス・キリストの愛により互いに仕え合う姿がある。」とまとめてくださった。

 夏期学校の締めくくりとなる全体会に参加者一人一人が問題意識をもって臨んでいたため、とても有意義な全体会となったように思う。今後益々私たちの学校を取り巻く環境は大きく変化していくが、いつの時代にあっても変わることのないキリスト教信仰に固く立ち、キリスト教学校で働く私たちが共に手を取り合って、社会に十分応え得る人間の育成を日々の具体的な働きの中で励んでいきたいと願っている。

〈青山学院〉
キリスト教学校教育 2003年9月号6面


キリスト教学校教育同盟