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第48回小学校教職員協議会

主題「共に重荷を担う―キリスト教学校の使命と実践」
矢崎茂樹

 2003年6月21日(土)立教女学院小学校にて、キリスト教学校教育同盟第48回小学校教職員協議会が行われた。参加者は、16校から268名、5幼稚園から11名に加え、今年度から新たに東京都東久留米市学園町にある自由学園が同盟に参加する事になった。同盟の会議で参加決定したのが直前だったので、本日の参加は初等部長の中村弘之先生お一人だけが参加された。昼食時中村先生の挨拶の中で来年からは多くの教職員が参加させていただきたいということだった。独自の教育実践を行っている自由学園という仲間が加わって今後さらに充実した協議会となる事が期待される。

 9時半に開会礼拝が始まり、中村邦介司祭の説教に続き立教女学院小学校の聖歌隊の子どもたちの美しいアンセムが新築された聖マリア礼拝堂に響いたのが印象的だった。礼拝に引き続き教研小学部会委員長の田中 司(立教小学校)校長より開会のメッセージがあった。一部要約を載せる。


 「この集まりは一年に一度だけれども、一年に一度のクリスマスやイースターはキリストに心を向けた人にとっては重要な意味のある一日である。我々にとってこの集まりはどういう意味があるかと考えたときに、キリストに心を向けて『教育とは何か』を問い続ける人にとって意味のある一日だと思う。今日一日を意味ある日にするためには、教育とは何かという深い問いを問い続けながらこの会に関わる事が大切だと思う。

 日本の教育は、明治の頃西洋に追いつけ追い越せという形で学校が開始され教育が始まった。競争を原理とした場合、教育に限らず、勝った先は無く、目標は果たされてしまう。しかし、教育というのは競争ではない。目的が果たされてこれでおしまいという事がない。 

 今日は、新任の教師もベテランの教師も共にイエス・キリストに心を向けつつ、教育とは何かという事を問い続けて意味ある一日としていきたい。」


 引き続き鵜川馨学院長、杉岡靖子小学校校長の挨拶が続き、午前中のメインである松居和氏の講演が始まった。松居氏の講演は欧米やインドで暮らした経験を元に欧米の家庭崩壊の実状から今日あるべき幼児教育の問題点を鋭く指摘された。その中で、子どもの教育は親が担うべき事で専門家や専門機関に任せてはいけない。それは教育に正解なんて無いからであり、親として出来ることをした後は祈るしかない。こうして子どもに向き合ってこそ子どもが育ち、親心もてられるという事だという印象を受けた。(松居氏の講演は著書を精読していただきたい。)

 午後からは以下の9分科会に分かれて各校の具体的な取り組みについて話し合われた。
第1 低学年:イエス様との出会い(青山)キャンプの実践 スライド使用
第2 低学年:友だちとの出会い(東洋英和)アンケート実施結果 ビデオ使用
第3 低学年:教科・教師との出会い(聖学院)1年生活科の授業を通して ビデオ使用
第4 中学年:イエス様との出会い(浦和ルーテル) 神様の愛を伝えるためのアイディアを集めたい ビデオ・ギター使用
第5 中学年:友だちとの出会い(立教)劇をつくる実践 ビデオ使用
第6 中学年:教科・教師との出会い(横須賀)「情報」の授業を通して パソコン・プロジェクター使用
第7 高学年:イエス様との出会い(捜真)5年生の日韓の関係を学ぶことから ビデオ・オーディオカセット使用
第8 高学年:友だちとの出会い(立教女)ACEF(エイセフ)アジア教育基金 国際理解のためのテキストを通して パソコン・プロジェクター使用
第9 高学年:教科・教師との出会い(啓明)総合の時間、筋ジストロフィー症の人の半生を描く映画を鑑賞してから手紙のやりとりの実践 ビデオ使用

 来年度は平和学園で行われる事が発表され、閉会祈祷は貴田和子先生(横須賀学院)にしていただいた。新しくなった立教女学院の校舎は緑に囲まれた大変美しい林の中に映えていた。参加者は皆このような素晴らしい環境で充実した学びを得て帰ることができたと思う。

〈立教小学校教諭〉
キリスト教学校教育 2003年9月号8面


キリスト教学校教育同盟