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キリスト教学校フェア・東京
各校のアイデンティティーを世に問う機会
鈴木  斉

 キリスト聖誕記念を機に2000年に第1回目が開催されたキリスト教学校フェアは今年で4回目を迎えました。

 このフェアはキリスト教学校教育同盟に加盟する東京の中学校高等学校が一堂に集い、自ら依って立つ建学の基盤を見つめ直し、キリスト教学校が共通にもつ教育観や人間観を広く世に伝え、各校が伝統の中で培ってきましたアイデンティティーを世に問う機会として開催しております。

 今年度は新しく加盟された自由学園を加えて18校の開催となり、銀座教会・東京福音会センターで、8月1日(金)、2日(土)の2日間行いました。あえて教会を会場としていることには、私たちの学校が教会の祈りと働きに助けられていることを覚えると共に、教会との絆を強められればとの願いがあります。

 フェアが単なる生徒募集の機会にならないように、主旨を十分に生かしたものになる様にプログラムを企画しています。一つに基調講演があります。1回目船本弘毅氏、2回目日野原重明氏、3回目深町正信氏、そして今年度は敬虔なキリスト者であります資生堂社長の池田守男氏を講演者にお迎えし、「これからの社会と人間像―企業経営者からの学校への期待―」と題して講演して頂きました。教師の研修の場とした学校もあり、現代における私たちの学校が担う使命と果たしている役割を学ぶ貴重な時となりました。

 2つ目は校長会の開催です。各校を代表する者が1つのテーブルに着き、各校が抱えている課題や心を合わせて取り組むべきテーマなどを忌憚なく語り合う時間となっています。

 3つ目は「生徒による学校生活の紹介や音楽の調べ」と、「礼拝・学び・仲間・ボランティア」の4つをテーマにした各校の写真を展示したテーマコーナーです。どちらも生徒を通して、写真を通して、キリスト教学校の香りを味わい、校風の違いなども知っていただけるものとして企画しました。生徒の明るく伸びやかな発表や音色に、来館した小・中学生らは目を輝かして聴き入っておりました。

 4つ目は、受験生や保護者との相談コーナーを各校のブースでなく、共同の場所として設けたことです。アンケートの多くに、他の学校説明会と雰囲気が違って良い。和気あいあいとして協力し合っている様子が分かる、と記してありました。

 5つ目は合同の紹介冊子の発行したことです。各校手作りの紹介文の他、キリスト教学校が持つ「子供観」を表す短い詩や、「キリスト教学校とは」という一文、「キリスト教学校の誕生日と歩み」と題した年表などを載せたページを作りました。また前回の基調講演全文も掲載して来館者へ配布しました。

 これらの企画は幹事校の世話のもと、数回の準備会に参加校すべての担当者が集り検討を重ねてきたものです。フェアを通して教師間の交わりも深まり、互いに教育力を高める集りとなっていくと期待できるまでになりました。

 林田秀彦先生(鎮西学院理事長)の後任としてフェア代表をお引き受け下さった船本弘毅先生(同盟常任理事・東洋英和女学院院長)による「問われる存在」と題した開会礼拝で始まったフェアは、一般来館者数2200名、教師・生徒の参加600名という豊かな実を結ぶことが出来ました。感謝をもってご報告させて頂きます。

 なお第5回は2004年8月6日(金)、7日(土)同じ場所で開催する予定となっています。

〈東洋英和女学院高等部教頭〉
キリスト教学校教育 2003年11月号3面


キリスト教学校教育同盟