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『百年史』第三回編纂委員会
鵜川  馨

 キリスト教学校教育同盟百年史の第3回編纂委員会が、本年も9月26日から27日の日程で湘南国際村センターで開催された。顧問でもあられる山内一郎理事長も参加され、編纂委員、顧問の先生方による熱心な討議が重ねられた。

 田添禧雄顧問の開会祈祷の後、委員長の挨拶があり、昨年からの経緯、ことに総会前に『キリスト教学校教育同盟百年史紀要』が刊行されたことについて報告があり、また花島光男副委員長から、作業委員会の年間活動について報告がなされた。

 最初に、槫松かおる委員より、「戦前、戦中の年表」と題して報告された。この年表は「同盟関連事項」と「参考事項」に大別され、そのすべての項目について典拠が明示されている。いわば、『百年史』のロード・マップが示されたといえよう。

 本年は2回の「ワーク・ショップ」が企画された。第1のワーク・ショップは、「同盟会と訓令十二号」と題された。塩野和夫委員は健康上の理由で参加されなかったが、「近代天皇制とキリスト教系学校―基督教々育同盟と文部省訓令第十二号を中心として―」と題する報告が提出された。また鈴木美南子委員は「天皇制教育とキリスト教教育のはざまで―総会記録にみる訓令十二号問題・指定学校問題など--」と題する報告をされた。それぞれ、新しい視角からの問題提起と受け止められた。

 夕食後、槫松かほる委員が「戦後編の目次案(1970年代頃まで)」と題して報告された。戦後については、各顧問、委員を含めて御自身の体験を踏まえての熱心な討議がなされた。

 2日目の午前中に、大森秀子委員より、「地区協議会活動」と題する報告がなされた。周知のように第二次世界大戦後、東北・北海道地区、関東地区、関西地区、西南地区の四地区協議会の活動が始められた。比較的資料が保存されている「関東地区の場合」について、その資料と諸活動についてパイロット的研究の成果が発表され、今後の各地区の研究について、ある見通しが与えられた。

 第二のワーク・ショップは、「同盟会と十五年戦争」と題された。佐々木勝彦委員は「聖書教科書の編纂とその意義」と題して報告され、辻研究員は「夏期学校に見る十五年戦争への基督教教育同盟会の対応」と題して報告された。それぞれ、資料にもとづく新たな史実の発掘が見られる。

 今回の報告は逐次、次号の『紀要』に発表されることになろう。調査・研究・編纂作業の進捗につれて費用も嵩むことになり、理事長にも格別の配慮を要望した。
正午に閉会し、来年の再開を約して散会した。

〈立教女学院院長〉
キリスト教学校教育 2003年11月号3面


キリスト教学校教育同盟