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学校法人 大阪キリスト教青年会
知性・精神・身体 バランスのとれた人間育成
錦織 一郎

 キリスト教青年会(YMCA)は、一八四四年にイギリス・ロンドンで創立した青年を中心にした世界的なキリスト教運動の団体です。現在は世界百二十二の国と地域で活動を行っており、国際連合経済社会理事会に登録されている世界でも最大規模のNGOの一つです。大阪キリスト教青年会(大阪YMCA)は一八八二(明治十五)年の設立以来、一貫して青少年を対象としてキリスト教精神を基盤とした教育、福祉、健康の領域において活動を行ってきました。この間一九一〇年に財団法人の認可を受け、さらに戦後の一九五四年には準学校法人格の取得、そして二〇〇二年のYMCA学院高等学校の開校と同時に学校法人の認可を受けました。

 YMCAはイエス・キリストを聖書に従ってわが神、わが救い主と仰ぎ、「知性」「精神」「身体」をあらわす三角形をシンボルとし、この三つのバランスの取れた人間の育成を目指し、すべての活動を行っています。

 日本のYMCAはその時代時代において先駆者的な役割を果たしてまいりました。アメリカのYMCAが考案したバスケットボールやバレーボールの日本への紹介や、社会奉仕や国際協力活動の展開、新しいところでは「ウエルネス」という考え方を初めて日本に紹介したのもYMCAです。

 また、YMCAはすでに一九六五年の世界YMCA総会において「The YMCA is a voluntary organization」と自己規定し、ボランティアを活動の基本に置いた団体としてその力を活動に活かしてまいりました。

 大阪YMCAは学校法人のほかに社会福祉法人とその母体である財団法人を有しています。財団法人はグループワークや環境教育を中心とした野外活動や体育活動などの社会教育活動のほか国際協力活動や地域奉仕活動、社会福祉法人は地域社会と協働し、高齢者福祉事業を展開しています。

 学校法人大阪YMCAは一八九三年の英語学校の設立から始まり、現在は専門学校において国際的な視野に立って現代の情報社会に貢献する人材の育成、ウエルネス理論のもと新しい体育指導者の養成、そして通信制課程のYMCA学院高等学校では不登校や高校中退生を主な対象に授業を行っています。YMCA学院高等学校は私学では珍しい単位制・総合学科の高等学校です。総合学科は生徒が興味・関心をもつための多くの総合専門科目を必要とします。YMCA学院高等学校は大阪YMCAの各法人との協力のもと、参加型体験学習と自発的な取り組みを重視した教育を展開しています。

〈大阪キリスト教青年会総主事・常務理事〉
キリスト教学校教育 2004年3月号1面


キリスト教学校教育同盟