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キリスト教学校展・神奈川 
愛と平和を生み出す人間教育 
伊藤 美奈子
 日本のキリスト教学校発祥の地、神奈川県から今年も「キリスト教学校展」を通して、「愛と平和を生み出す人間教育」を広く社会に発信しました。今年で四回目を迎え、新しい企画も積極的に取り入れて、六月五日(土)、昨年と同じく横浜駅隣接のそごうデパート九階の新都市ホールを会場として開催されました。参加校は県内のキリスト教学校教育同盟加盟校十六校で、中・高がアレセイア湘南、関東学院、関東学院六浦、捜真女学校、フェリス女学院、横須賀学院、横浜英和女学院、横浜共立学園、横浜女学院の九校と小・中併設の聖ステパノ学園。そして小学校が、関東学院、関東学院六浦、捜真、平和学園、横須賀学院、横浜英和の六校です。

 この会は生徒募集のための説明会を目標とせず、キリスト教の教えを根幹に据えている学校が持つ共通の教育観や人間観を世に伝え、またそれらが、実際の教育活動の中でどのように展開されているのかを、十六の学校が一堂に会し、互いに力を合わせて、アピールするのが狙いです。

 会場にキリスト教学校独自の雰囲気をかもし出すために、各校の礼拝堂や、特徴ある建造物を大きなパネルにして、入り口から入ってすぐ目に止まる場所にそれらを配置しました。色鮮やかなステンドグラスのある礼拝堂のパネルからは、荘厳なパイプオルガンの音色が聞こえてきそうな感じでした。また各校が拠って立つ建学の精神を理解していただくために、今年初めての試みとして、それぞれの学校聖句を大きな短冊に記し、それを会場のあちこちにちりばめて、聖書に親しんでもらおうという企画もしてみました。小学生が歌う賛美歌や、天使のような澄んだ歌声の聖歌、ハンドベルの演奏など、音楽を通してもキリスト教学校の雰囲気を味わってもらいました。さらにオーケストラ、スチールバン演奏、フルート・マリンバ演奏などが次々と披露され、一生懸命演奏する生徒と、それを熱心に聴き入る人々、各校のブースで情報を集める人々などで、会場は一日中活気にあふれていました。

 また二校の校長が聖書の教えが日々の学校生活の中で、どのように展開されているか、どんな人間を育もうとしているのかを具体的に分かりやすく話し、理解を深めていただきました。

 毎年、各校の教育が分かるような冊子作りにも力を入れています。各校がそれぞれのページを手作りして、全体を一冊にまとめます。共通の情報として、各校の校章、教育方針、校訓、などを同形式で見開き左ページに記載し、右のページは各校の特徴を独自に編集して作り上げました。会場ではゆっくり読んでいる時間的余裕がなくとも、帰宅後、その日、目にした各校の様子を思い出しながら、さらに詳細に触れてくれることを願ってのことです。

 四回の幹事校会と五回の実行委員会を重ねて、当日を迎えましたが、この準備の段階で各校の教師たちが協力し合い、さまざまな情報を交換することにより、互いの信頼と絆が強まり、キリスト教学校が互いに重荷を負うという使命感が育まれ、十六校の一体感が築き上げられてきたことは何よりの恵みでした。

 「キリストの香がするような学校展」を目指してきましたが、一日中、和やかな雰囲気が漂う会場には、総勢四千二百名の参加者が与えられました。


〈横浜英和女学院中学高等学校校長〉
キリスト教学校教育 2004年11月号3面


キリスト教学校教育同盟