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キリスト教学校展(神奈川)
愛と平和を生み出す人間教育
キリスト教学校発祥の地から
再 び

田部井善郎
 
 六月四日(土)、横浜・新都市ホールにて県下のキリスト教学校展が開催されました。参加校は例年と同じく十法人(小六校、小中一校、中高九校)。今年は、来場しやすい時間帯を考え、開催時間を午前十一時から午後四時までとしました。

「キリスト教学校発祥の地から再び〜日本の近代教育はここ神奈川県下のキリスト教学校から始まりました。そして二十一世紀に向けてその教育理念をこの場から再び発信します」との方針のもと、本展は二〇〇一年五月に第一回が開催され、今年で五回目を迎えました。

今年のテーマは、昨年に引き続き「愛と平和を生み出す人間教育」。そこには、国際的視野に立った教育、人格・個性を尊重し合う教育、豊かな感性を育む教育、平和と民主主義を大切にする教育など、今日のキリスト教学校がめざす教育内容が込められています。同テーマのもと、ステージでは、塩田征雄・横須賀学院小学校長、夏村充・アレセイア湘南中学校長、落越道彦・関東学院六浦中・高等学校長よりそれぞれ、現代におけるキリスト教学校の意義が語られ、そこに学ぶ児童・生徒の生き生きとした学校生活が紹介されました。

また午前と午後とに分かれて、横浜英和小の児童合唱、関東学院六浦小トランペット鼓隊、捜真小・同女学校中高の聖歌隊と同中高弦楽部、横浜英和女学院中高のハンドベル並びにオーケストラの演奏などが行われ、いずれも大きな拍手が聞かれました。

展示スペースでは、例年同様、ステパノ学園小中の所蔵するキリスト教の歴史を伝える品々の公開と各小学校児童の作品展を行い、貴重な歴史資料からは弾圧の中で貫かれた信仰の歩みの確かさが、想像力溢れる児童の作品からは未来に向かう豊かな心が伝わってきました。また関東学院中高の先生と生徒による楽しい理科実験「魔鏡の手づくり」も来場した小学生には大変好評でした。

会場には各校の校舎とステンドグラスを配したパネルを展示し、各校ブースには学校聖句を掲げ、また来場者といっしょに讃美歌を歌う企画もあり、全体にキリスト教学校展らしい雰囲気の中での開催となりました。初めて実施したアンケートでも、内容について評価する意見が多く寄せられました。

本展は第一回から変わることのない目的のもとで開催されています。それは、県下のすべてのキリスト教小・中・高校は共通の基盤に立っていること、しかもどのような社会状況の中にあっても、キリスト教学校は、高くその理念を掲げ、一人ひとりの児童・生徒の豊かな教養の涵養と人格形成に努める使命と役割を担っているとのアピールです。

各学校の沿革、地域、規模、日々の教育活動はさまざまです。従って本展の実施には、学校間の信頼と理解が不可欠です。毎年、数校からなる幹事校会と参加全校からなる実行委員会によって新しい課題を検討しながら準備が進められます。今回は各校の負担金の見直しを行いました。こうした自由な議論ができる環境こそ本展を支えている要因です。

本展の最大の特色、それは小学校と中・高が、その垣根を越えて一堂に会するところにあります。今年も県下のすべてのキリスト教学校が一つとなって「キリスト教学校発祥の地」としての使命を果たすことができたことを何よりもうれしく思い、上よりの導きに感謝いたします。

フェリス女学院中学校・高等学校副校長〉
キリスト教学校教育 2005年11月号3面


キリスト教学校教育同盟