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教研中央委員会
小林俊哉

去る一月五、六日に、教研中央委員会が開催された。この委員会の主要議題は教研新研究テーマの策定であったが、その他にもさまざまな事案についての討議がもたれた。本稿では教研にはいまどのような懸案事項があり、どのような問題意識が共有されているのかについてご報告する。

この数年間教研は、キリスト教教育の理念面での研究・検討に加え、加盟校間の連携を深める方向での、具体的な提言や提案ができないかを模索してきた。しかし残念ながら、それは必ずしも具体的な形になって現れてきたとは言い難い。歴史も規模も違う学校が本当に連携できるのかどうかという基本的な疑念、各学校の教職員のキリスト教学校同盟に対する認識や関心の濃淡、そもそも年に二回の教研中央委員会でどれほどの深まりのある議論ができうるのか、という物理的な制約などの多くの問題があるのも事実である。しかしこれらの問題は問題として認識しつつ、今回の委員会でもさまざまな意見や提言が出され、具体的な解決を探るため一部には一歩を踏み出したものもある。

教研が音頭をとって何か具体的な動きをする必要がある、としてこれまで話題となったことは、学校間の連帯を深めるため、また学生生徒にも教育同盟の存在を認知してもらうための方策の検討である。同盟主催の論文コンテストの実施、加盟校間の「留学制度」の創設、また特に加盟大学間での単位互換の活発化などが可能性として多少の議論が行われた。多くの学校が「生き残り」に必死になっている中で、それを乗り越えた次元での何らかの「連携」の必要性を訴える意見が委員の中でもかなり強い。とはいうものの、これらの案について具体策づくりには至っていない。

また、東山荘での夏期二行事についても意見交換があった。より魅力的なプログラム作りをどう進めるか、ここ数年の参加者の伸び悩みをどうするか、その必要性が認められる場合参加費の一定額を同盟が補助してはどうかなど、こちらも多くの意見が出された。これもここ数年間意識的に行われてきているが、夏期行事をよりいっそう教研の主要行事として位置づけ、実行委員会との連絡を密にすることが確認された。

近年キリスト教学校へのキリスト者の奉職者が減り、早晩危機的状況をむかえるのではないか、との危惧の声も出された。この問題の実態を把握し解決を探るため、「教師後継者養成プロジェクト委員会」を作り、さっそく二月に一回目の討議を行った。

教研委員長選任や委員委嘱のあり方、そしてその任期などの基本的事項、またどうすればより多くの教職員に同盟の働きに加わっていただけるのかなども含め積み残した問題も多い。とはいえ、多くの課題があるという現状を認識し、主に連なる学校としての使命の中で、困難ではあろうが問題解決を図っていく必要性を確認できたことは大きな収穫であった。加盟校の温かいご協力とご理解をお願い申し上げる次第である。


教研委員長、新島学園短期大学教授
キリスト教学校教育 2006年3月号1面


キリスト教学校教育同盟