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教員後継者養成プロジェクト発足
磯 貝 曉 成

最近、勤務した新任教師が、新しい職場での当然予想されるさまざま不適合を、将来への学びの糧とすることなく、一年以内で退職していく例が多い。教師として育つ暇もないことは、学校にとっても本人にとっても不幸なことと言わねばならない。またキリスト教主義学校において「キリスト教主義であること」が、多くの教職員にとって「無関心なこと」になっていることも、これまでと少し違った意味合いで問題となっている。
 このようなことから、その時代に沿ったキリスト教主義学校への教員養成が就職の入り口の所で必要となっているのではないかと考え、常任理事会の承認を得て、教研中央委員会のもとに「教員後継者養成プロジェクト」が発足し、総会でも報告された。これはキリスト教主義の小中高校に勤務を希望する者が、採用前に、教育実習とは別の面から、キリスト教主義学校を体験し、さまざまな教育課題の事前経験と学びを行うことが本人と学校にとって有効だと考えたからである。
 具体的には、次に掲げることが、各学校や教育同盟各地区の教研で今後行われていくことのきっかけとなることを願っている。
 
*キリスト教主義学校への優秀な教職希望者の掘り起こしとその養成

1.各地区のキリスト教主義大学で実施されている学生への教職ガイダンス(オリエンテーション)の折に、教職を希望する学生に対し、キリスト教主義学校での教職の意義を、キリスト教主義の中学校・高等学校の然るべき責任者が熱く訴える機会を設ける。その趣旨を理解した学生は、その意志をキリスト教学校教育同盟事務局ならびに各校窓口に書面で申し出る。

2.希望する学生に対し、学校一日体験、学校礼拝・キリスト教行事体験、クラブ活動・補修アシスタントまたキリスト教主義学校での教師としてのあり方を学ぶ研修会等の可能な限りの教職プレ体験の機会を提供する。

*養成受け入れ校と受け入れる学生の審査手順の組織化(課題)
*新規教員採用において、教科知識とは違った教師適応チェックの機会

3.体験の場を提供する学校を求めることが難しい課題となるが、受け入れ校の教員採用の資料として考えることも可能であり、できる限りの方法を個別に協議し、また教研中央委員会・中高部会に図りながらこの趣旨に賛同する協力校を確保したいと願っている。

*「キリスト教主義学校教師希望者ガイダンス」リーフレットの制作

4.キリスト教主義学校に勤務を希望する学生のための教職ガイダンスの編集を平行して行っている。キリスト教主義学校を理解してもらうための簡便な文書である。
 現在、以上の事柄を東北学院大学・青山学院大学・国際基督教大学が、それぞれ各校の独自性を尊重しながらパイロット校として進めている。また、中学・高校の受け入れ協力校とも具体的方策を個別に図っている。次年度はパイロット校と受け入れ校を、東北北海道・西南九州地区にも増やす予定でいるが、先ずは、このプロジェクトに各校の関心が高まり、よりよい教員養成が組織化されることを期待したい。

〈教研教員後継者養成プロジェクト委員会委員長、関西学院初等部設置準備室〉
キリスト教学校教育 2006年10月号1面


キリスト教学校教育同盟