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関東地区
高齢者との出会いを通して
中高部会榛名ワークキャンプ
水口 洋

 かねてから同盟加盟校の生徒の交流の場や機会がほしいという要望が出されていたが、この度関東地区中高部会(平塚敬一委員長)の主催で、高校生を対象とした「榛名ワークキャンプ」が開催された。高校生の交流の場として画期的なキャンプとなったが、参加各校の協力と高校生たちの熱心さの故に、大きな成果をあげることができた。

 キャンプの目的は、自分と異なった環境にある高齢者の方々と出会うこと、そして共に働くことを通して「いのち」「共生」「生きる意味」などを同世代の人たちと分かち合うことを通して、交流を深めることであった。このキャンプは、若い世代が高齢者と接することを大事と考え、今までも同盟校各校のボランティア活動を受け入れてきた社会福祉法人新生会(群馬県榛名町・原慶子理事長)が、この度新しいボランティア寮「心泉の家」を建設して、高校生キャンプのために全面的に協力されたことにより、実現出来たといえるだろう。心より感謝したい。

 記念すべき第一回のキャンプは、八月二十二日〜二十四日に行われ、七校十六名の高校生と六名の教員が集まり、良い時を持った。プログラムは開会礼拝に始まり、新生会の各施設(養護老人ホーム恵泉園、軽費老人ホームA型榛名春光園、特別養護老人ホーム憩いの園、誠の園、エンジェルホーム等)それぞれのワーク先の紹介があり、その日の午後から二日目にかけてワークに入った。

 夜にはキャンプリーダー大澤克馬君(立教池袋高校三年)の司会で生徒の分かち合いの時がもたれた。さらにグループ毎に体験を語り合った。与えられた仕事はまちまちで、出会った高齢者も九十歳を越えてもかくしゃくとした方から、認知症を患う方まで様々であったが、各施設の職員の仕事ぶりも含めて、生徒たちには数多くの発見があり、貴重な体験の時を持つことが出来た。そして各自の体験の向こうにある共通の経験や気づきを共有することも出来たようだった。「人との出会い」や「生きる重さ」を真剣に話し合う姿が印象的だった。引率教員も生徒たちの表情を見つつ、入居者との交流の時間も与えられて意義深く時を過ごすことが出来た。

 キャンプ全体を通して感じたのは、まだ若い世代に期待が持てることと、学校が「体験の場」を提供することで、生徒たちの心が動き出すことを確認出来たことだった。同盟各校で更なる協力の場が提供できたらと思わされた次第である。

反省としては、第一回ということで十分に各校にキャンプの主旨が浸透しなかったことと、学校により文化が違う中、キャンプの約束事やルールも事前に周知徹底しておくこと、生徒の主体性を確保するための準備を行うこと、体験としては三泊四日がふさわしいと思ったこと、などがあげられたが、初年度としては全体として充実した三日間であったといえるだろう。朝晩の礼拝や賛美の時など、同盟加盟校のキャンプらしい雰囲気の中で素晴らしい時を持つことができたのは感謝であった。

   

〈玉川聖学院中高部長〉
キリスト教学校教育 2006年11月号3面


キリスト教学校教育同盟