ホーム < キリスト教学校教育 < 07年7月号 < 1面


第95回総会
久世 了理事長 あいさつ


 二〇〇五年度よりキリスト教学校教育同盟理事長の任に当たって参りましたが、去る六月一日、同盟総会一日目の議事の後に開かれた新理事会の場で、再任をお受けすることになりました。

 わが国では、宗教としてのキリスト教は大きな存在とは言えない現状ですが、学校教育の分野では、同盟加盟校にさらにカトリックの学校を加えますと、キリスト教学校が一大勢力をなしているといっても過言ではありません。これは「キリスト教の学校は良い学校」という評価と信用が日本社会に定着していることの表れであることに間違いありませんが、そのような評価と信用は、キリスト教学校の発展のために並々ならぬ努力を払ってこられた先人が、私たちに残してくれた大きな財産にほかなりません。

 この財産をすり減らすのではなく、もっと大きな財産にするように努めることが、私たちキリスト教学校で働く者が、キリスト者、非キリスト者の区別なく背負っている責任であると思います。この責任を具体的に言い表すとすれば、キリスト教主義教育という建学の精神をしっかりと踏まえて、自律的で有能な世界市民を育てる、ということになるでしょう。しかし、さまざまな逆風が吹いている今日の社会状況の中でそれを達成することが決して容易な業ではないことも事実です。

 一人一人の力は小さくとも、立場を同じくする者同士が一つの目的に向かって支え合い、学び合って進むならば、単なる足し算以上に大きな力を生むことができるに違いありません。同盟加盟校それぞれが社会の信頼にこたえる良い教育をますます発展させるのに有効な相互協力の場として、わがキリスト教学校教育同盟がこれまで以上により良く機能するのでなければならないと考えております。神と皆様とのお助けを祈り求めつつ、これからの二年間の任務に取り組んで行く所存ですので、惜しみないご指導、ご鞭撻を賜りますよう切にお願い申し上げます。

〈明治学院学院長〉
キリスト教学校教育 2007年7月号1面


キリスト教学校教育同盟